2008年03月13日
耐力壁の強度

木造の骨組(特に壁)のわかりやすい部分だったので、紹介します。
下から水平に入っている土台(その下は当然基礎)、垂直に柱、真中の柱は、通し柱といって1階から2階まで継ぎ目なしの1本です。
斜めの部材が構造耐力上重要な筋違。リフォームのとき、壁を壊すようなときにこれがあったらむやみに取らないようにして下さい。
垂直で細い木が間柱。その外に構造用合板が貼ってあります。
このような壁を耐力壁として考えてください。つまり、筋違をはずしても、柱をとっても、構造用合板を切ってもどれでもこの家に対しては、よくないことです。
柱や土台、梁は当然家を支えるものとして最重要な部材ですが、それらを補助し、より強度を上げているのが、筋違と構造用合板です。合板は、面で家の水平のゆがみを支え、筋違は、やはり同じように支えています。
合板だけでも充分家の強度は上がりますが、その家の形や大きさによって壁の量からその家の耐力壁を計算します。その数量が少ない場合、筋違や合板で強度を上げるのです。より強度を上げるためには、壁を多くすればよいのですが、それでは窓がなくなります。
そのため、筋違をダブルにしたり、構造用合板を両面張ったりします。
家は、完成するまでにもいろいろ大事なことが多いので、工事中もよく見てみましょう。
2008年02月15日
棟通気

屋根の一番頂上、棟の下地の状態です。
屋根の剛性(強度)を高めるために構造用合板を貼っていますが、棟の部分がすき間があります。ここが壁通気の出口です(これから棟換気材など取付けたりしますが)。
壁の下から入った空気が屋根を通り、棟から(自然)排気されることで、家の通気層として完成です。この途中で空気の流れを止めてしまうと、空気が対流しないため、かえって湿気をためて効果を無くすことになります。見えなくなるところですが、こういう工夫が性能のよい家になっていくのです。
2008年02月06日
屋根骨組

屋根の骨組みですが、ちょっと違う構造なので紹介します。登り梁という構法です。
太い梁とういう角材が斜めに組んであります。通常梁材というのは水平に入っていて、その上に束が建ち、母屋や棟木といった水平材が乗りますが、ここでは、梁材を斜めにかけることで上からの荷重を支え、屋根の及び建物のゆがみをふさぐ役目を持ちます。そのため、大きな空間を作ることが可能です。
尚且つここでは、これらの部材が化粧材として見えるところもあり、ダイナミックな部屋になるでしょう。
2008年01月31日
天井下地と配線

外部ができてくると、大工さんは中の仕事に入ってきます。まず、天井の下地の骨組みを組みます。
升目のように縦横に木下地を組んで、石膏ボードを貼ります。
この際、先行して電気工事の配線も組みます。主に照明器具の配線となります。
ですから、このころには、どこに照明器具の位置を決めるか、どこにコンセントをつけるかなどが必要となってきます。
2008年01月21日
通気層

外壁の下地の状態です。ここで何度も説明している通気層をあらためて説明しましょう。建物にとって大事なことと我々は考えていますので、今後もそのたびに説明していきたい工事です。
白いシートは、透湿シートといっていくつかのメーカーから販売されています。その特徴は、共通で防水の意味と外部の湿気を防ぎつつ、内部からの湿気は外部に通すという便利なシートです。ジョイントには、専用のテープで気密性を保ちます(専用のテープが無いメーカーもあります)。本来の外壁は、この上に貼るのですが、なぜこのように湿気を防ぐ必要があるかというと、シートの上に竪に打ってある木が、外装材を受ける材ですが、同時にこの期時の間の空間が通気(空気)層になるのです。
壁の下から入った空気が、上昇気流でこの空間を通るのです。そして、屋根の換気棟から出て行きます。となると壁の中を湿気を含んだ空気が通るので透湿シートが必要なのです。そして内部の湿気をこの空気層で上に押し上げるのです。
この通気層によって、漏水・湿気を防ぐこと、断熱効果をあげる効果があります。アルミサッシのペアガラスがなぜ良いのかというと、2枚のガラスの間の空気層が断熱効果を出すからです。それと同じです。
この通気層を持つか持たないかで家の性能は大きく変わるといってよいでしょう。
2007年12月25日
ホールダウン金物

いまや義務付けられている金物です。木造の弱点といえば、柱や梁など各々の部材の接合部分です。今までは、ほぞを掘ったり、木材を加工して接合し、不足部分を金物で補強していました。でも、その金物も大きな効果になっていませんでした。また、木材を加工することで、かえって大きな地震の時の力によって、切断されてしまうという状態も起こりました。
そこで、構造用の金物が多く出され、各々の接合部分に掛かる力を考慮し、それに見合った金物を取付けます。写真の金物は、基礎と柱を固定する金物です。
2007年12月19日
上棟

棟上、上棟など呼び方はいくつかありますが、基本的に棟(屋根の一番高い位置にある水平材)をあげることを言います。この時点でおおよそ家のボリュームも含め形が見えてきます。レッカー車という機械を使い、大工や鳶が一体となって作っていく状況は、見ていて面白く、楽しみです。一方ミスがないか、事故がおきないかと心配も同じくらいにあります。ですから無事に終わるとお施主様同様うれしくなってしまいます。
2007年12月15日
土台入れ

基礎が出来上がりますと土台を敷き込みます。土台は、柱を受け基礎と連結する役割があります。土台は、アンカーボルトという事前に基礎に埋め込んである金物で取付けます。土台と土台のジョイントは、構造用金物で連結しています。
写真で小さく写っていますが、大工さんが測量機器を使って土台のレベルを見ています。
ちゃんと作ってはいても基礎の高さは、微妙に違います。それを基礎もしくは土台で水平調整します。ここで水平調整しないと建物がまっすぐに立ちません。そこで土台のレベルを測量しています。
2007年11月21日
床下地・置き床

マンションリフォームでも紹介した床の下地工事です。事務所など良く使われていますが、鋼製の脚を要所に並べて、その上に60cm×1.8mの板を敷き詰めます。脚は、ある程度高さ調整ができるので、下が多少平でなくても平気です。
通常木造では、使用することは少ないのですが、ここの現場では、1階が鉄骨で2階の床下がコンクリートになっているので、この工法を使っています。
2007年10月06日
防水シート

外壁の仕上がり前の下地の状態です。縦に取付けた材料が最後に貼る仕上材の下地になります。と同時にその材の厚み分が空気層となり、ペアガラスの中間の空気層と同じようにそれが断熱効果を生み出します。その厚みがあればあるほどよいのですが、そうすると弊害もあるため、写真のような大体25ミリぐらいの厚みが適当と思われます。
また、その空気層の下は、開放されており下部から入った空気が熱によって上昇し、上部で外部に出るように作ると湿気も抜けていきます。
そうなると空気層の部分に湿気が通るため、防水(透湿)シートを貼ることによって、内部に湿気を入れないようにするのです。これは、万が一雨が侵入した場合の防水層にもなります。
2007年09月26日
構造用金物

大きい地震が続く中、耐震性が常に話題になります。
私たちは、当然そのことを考えながら家を建てているわけですが、行政からも建築基準法として構造の強化を指示しています。
その中の一つが構造用金物の使用です。基礎と土台、土台と柱、柱と梁や桁などの水平材、筋違、それぞれの部材同士を強く接合するために必要な場所に金物を取り付けるのです。
また、ただ取り付けるのではなく、建物全体のバランス(一部が強くて他が弱くならないこと)を考え、地震などのときに掛かる荷重やゆれを考慮して金物はつけられます。
写真で言うとまず、筋違という斜めの部材が取り付けられます。今までは、釘だけでしたが柱と離れないような金物もつけます。それと柱と土台(または梁)をつなげる金物。土台にボルトの頭が見えますが、これが基礎と土台をつなげるボルトです。場所によっては、もっと太く長いボルトを入れ、柱とつなげます。
2007年09月22日
構造用合板・屋根

屋根下地の工事です。ここの場合、屋根というより屋上という形になります。勾配が無いだけで工事内容は同じで、垂木という骨材の上に構造用合板(7.5?、9?、12?と種類があります)を貼っていきます。これによって水平面の剛性を取ります。
つまり、地震や台風などで建物が平面状変形しないよう構造上強くするためです。
釘も通常の釘よりも太い2×4用の釘を使用し、約15cmピッチで打ち込んでいきます。
2007年09月15日
上棟中

好天気の中、建て方工事の入りました。規模が大きいので、2日に分けて建てていきます。いつどんな建物でも、この建て方から上棟に至るまでの1日は、非常に長く(短く感じる事も)、緊張します。この建て方がうまくいった夜のお酒はおいしいものです。
2007年09月13日
上棟準備

基礎が出来ると土台を敷き込みます。それから、建物の骨組みを搬入し、建てる準備をします。当社は、構造用金物(タツミ・テックワン)を接合部に使用する工法なのでそれぞれの部材に金物を取り付けていきます。山のような材料を仕分けをしながらなので敷地が狭いと大変です。金物を取り付けてから搬入することもできますが、
運搬にかさばってしまい、搬入が大変なのでどうしても現場で取り付けます。
2007年08月18日
土台墨出し

コンクリートの床の上に土台の位置を出しています。
この現場は、1階が鉄骨造で2階の床は、デッキを敷き込みその上にコンクリートを打ちました。2階からは木造となりますが、その位置を正確に出さないといけません。
何も無いところに適当に土台を並べて組むことは不可能です。
そこで基準線を出し、そこから図面を見ながらその数値に従って各土台の位置を出していきます。その時も直行する線が直角になっているかなど確認しながら出します。この後コンクリートの床の水平調整をします。
2007年07月31日
材木選別

木場の材木問屋にて、床柱や大黒柱、化粧となる梁材の選別に行きました。
設計事務所の方にも同行してもらい(本来は、お施主様も見に来てもらいます)、見積した金額の中でできるだけが見栄えや質の良い材木を問屋さんと相談しながら決めています。
木を見せることが少なかったり、和室がないと、材木を選ぶという作業は、しなくなります。また、お施主様や業者の都合が合わなかったり、建材メーカーのユニット型の造作材を使ってしまうとサンプルで決めるようになってしまいます。
その方が、施工業者も色むらや間違いが無く、楽ですし、無垢の木は、曲がったりひびが来る可能性もありえます。
でも、ここで材木を眺めているとやはり本物は良いです。コストとの勝負になってしまいますが、できるだけ本物を使っていこうと改めて感じました。
サィディング工事

外壁の工事で、サイディングという建材を貼ります。これは、色や柄も豊富で貼るだけなので、工事も早いです。材のジョイントは、1センチぐらい隙間を空けて、コーキングというボンド状のシール材で埋めます。
便利な外装材ですが、強いてあげれば、コーキングが10年弱で劣化してくるのでそれをやり直す必要があります。
このサイディングも種類がたくさんあるのでデザインとコストを考えて選びましょう。
また、サイディングを採用する理由の一つに、多くのサイディング材が横貼りでその下地として写真にもあるように縦に胴縁材(厚み約25ミリ)を打ちます。これが、通気層となるため、施工性からも選んでいます。この通気により、建物の断熱性や湿気止めの効果があがるのです。
天井裏

1階の天井裏の施工状況です。木が格子状に組んでありますが、これに石膏ボードを貼り付て、天井となります。
この天井の下地となる木も水平に見えますが、やや真中でむくって(持ち上がって)作っています。水平に作ると人間の目は、かえって天井が下がって見えてしまうのです。これも長年の工夫です。
その上に断熱材が入っています。これもあたりまえのように入れていますが、1階と2階の遮音と断熱の効果を考えています。
上からの音や下からの音を少しでも和らげようという考えです。また、各々の階の室内の温度が逃げたり入ってこないように工夫し、空調の効率をよくしようと考えています。
番付

柱材に「い四」など記号のように書いてあるのが番付です。
これは、建物のその部材が来る位置を示すものです。設計図があるので、どこに柱が建っていたり、梁などの部材が取り付けるのかわかります。
山のように並んだ材木を見て、各職人が誰が見ても直ぐにその位置がわかるようにするには、番付をつければ、図面が無くてもわかるのです。
木造の場合、3尺(約910?)ピッチに番号や文字を振ります。い通りと四通りの交点にある部材に「い四」と符号をつけるのです。
これは、ずっと昔から続くもので、CADができても、機械が進んでもこのやり方は変わりません。(ただ、最近アルファベットの場合もありますが、大工さんは困っているようです)
2007年07月24日
断熱材入れ

壁に断熱材を入れ込んだところです。
現在の住宅で断熱材を入れることは、絶対条件なのですが、その中でもその断熱材の性能を考えなければいけません。
基準によれば、北海道や九州、関西、関東などエリアによって断熱材の性能は変わります。当然北海道などは冬の環境が厳しいので、断熱性能は、関東よりよくしなければいけません。ただし、当社では、必要とあればよりよい基準の断熱材を入れるように心がけています。断熱性能が上がることによって、光熱費も変わりますし、環境にもいい影響になるのです。
2007年04月05日
リフォーム屋根

新築工事のブログなのにリフォームばっかりじゃないか!とのお怒りもありそうですが、リフォームも新築があってこそというのがモットーなので(言い訳)。
鉄筋コンクリート造の住宅で屋上に木造で屋根を掛けているところです。これは、屋上からの雨漏りがひどく、その他外壁などいろいろ問題点が多く、思い切って屋根をのせて雨漏りを防ごうというものです。
これは、リフォームというより修繕や改修といった工事でしょうが、いかにその現場に対し、適切な工事をするかの判断も重要です。
建て方材木

やっと、新築工事の写真がとれました。今回は、店舗及び貸家兼用住宅とお施主様の住む住宅を同一敷地内に2棟建てる工事です。建て替でもあるので、今回は解体工事も紹介できると思います。
柱、梁、土台などの構造材を必要な長さに切ったり、加工します。そして構造用の金物を取り付けて、すでに準備は整っています。当社では構造用金物をタツミというメーカーのクレテックという商品を使用しています。これらについては、コラムでも紹介していますし、タツミのHPを参照してください。http://www.tatsumi-web.com
2007年02月06日
リフォーム階段

リフォームの階段といっても、なんら新築とは変わりありません。ただ、好きな寸法の巾や段差が取れないという制約があります。それをどう解消するかが、鍵となります。また、新築でもあまり載せていないので、あえてご紹介しました。ささら桁という両側に2枚の幅広い板を階段の勾配にあわせて掛けます。その板には踏み板と蹴込板が入れられるよう欠き込みがしてあります。写真は、踏み板を入れているところで、欠き込みはわざとゆるめにしており、そこにくさびを入れて固めます。この後蹴込板を入れます。階段は裏の見えないところでは、いろんな細工がしてありますので、ハシゴのように丸見えにする階段は、大工さんはちと嫌がります。
2007年01月31日
リフォーム和室

ここでも、リフォームの難しさをお伝えしたいと思います。もともと和室で、その雰囲気を残すために、見えている柱、長押等の部材をそのままにしておく予定でしたが、建物がやや傾いており、そのため、天井や床を水平に作ると長押(窓上の幅広の材)や廻り縁(壁と天井の見切り)、窓枠 が曲がって見えてしまいます。壁も倒れたように見えるので直さなくてはいけませんが、家ごと建て直すわけにはいきません。そこで、なくなく各部材を取り外し、新規に入れなおしているところです。家は、古くなれば多少はゆがみます。そこで直し方によっては、かえって曲がって見えてくることがあるのです。このようになかなか見えてこないことや、ちゃんと仕事をしてもかえってそれがおかしく見えることなど、リフォームはいろいろあるのです。
2007年01月24日
リフォーム床下地

一度撤去した床を作り直しているところで、床組の状態です。黒いものが束で通常木材のところを樹脂製の束にしました。樹脂なので腐ったり、白アリにやられること無く、経年変化も少ないでしょう。レベルが調整できるので施工もしやすいです。その上に乗る大引という太い材は、もともと合った材を使用しました。腐っていたり部材の欠損が多かったりすると新規に入れますが、使えるものは使おうということです。これが木造の良いところでもありますし、コストの調整もできます。
2007年01月15日
リフォーム床下

床下の骨組みが終わったところです。根太という床材を受ける骨材を入れた状態で、白いものは、断熱材です。床下は、基礎の中ではありますが、基礎の換気口もあるので、外部と考えています。そうすると床下にも断熱材を入れないと熱が逃げたり冷気が入ったりします。これは、新築でも同じ事をします。断熱材は、家が古ければ古いほど入っていない可能性は高いので、まずないものと考えた方が良いでしょう。床は、作ってしまうと当面直せません。このように既存の状態で不足している機能を補うこともリフォームの利点です。見栄えだけよくするのがリフォームではありません。
あと、根太が細かく入っているところがありますが、そこにはピアノが来るので補強のためです。
梁補強

基礎と同じで、壊してみると家のバランスでみると材木が細かったり、構造上壁となる場所は、やはり補強しなければなりません。特にここでは、長い距離で柱が立たないため、太い梁材(集成材・レッドウッド)を既存の梁下に抱かせて金物で接合しています。奥にも細い材が見えますが、これは新たに入れたもので、柱との接合には構造用金物を使用しています。この後筋違なども入れていきます。
2006年11月15日
フリーフロア

マンションの全面改装工事の写真です。既存の壁や床・天井を撤去し、新しい間取りと設備、仕上材になります。賃貸なのでものすごくいい材料とまでにはいきませんが、メンテナンスをしやすくかつ入居者が決まりやすいような配慮をします。この写真は、フリーフロアで、専用の脚を並べてその上に硬いボードを並べていきます(当然接着剤やビスで固定します)。水道やガスの配管も自由に出来ます。OAフロアとかという名称で事務所では良くやります。脚は、レベル調整が出来るようになっていて施工業者にもやりやすい材料です。基本的に新築工事のブログですが、このようにリフォームなどで特徴ある工事の場合もこれからご紹介していきます。
2006年10月18日
木の研き

この現場は、内装がありません(浴室除く)。よって、木が丸見えです。そうすると木が汚れたままでは。と、いうことで只今、当若手大工が一生懸命研磨しています。地味な作業なので応援してやってください。
2006年10月10日
ホールダウン

1階の柱の根本、土台との接合部分です。この金物も何度も紹介しているホールダウンという金物です。構造計算により、その耐力数値が1トンとか2トンとかいろいろあります。土台と基礎、土台と柱は、各々金物で接合されていますが、この金物によって柱と基礎がつながり、地震台風などによる、柱の抜けを防止します。
屋根下地

かなりいい天気が続き、気分も仕事も晴れやかです。かなり急な屋根ですが、下地工事に入っています。とにかく、中が丸見えになる家なので、なるべく早く外の仕事を進めたいです。屋根垂木に構造用の合板を貼り、透湿シートを張り、通気層となる材木(垂木であったり、サンギだったり胴縁だったりします)を打ち、再び合板を貼り最後に仕上材を貼ります(その前にフェルトを敷きますけど)。この流れは、今までブログで何度も紹介したとおりです。屋根に通気層を取るということがある意味当社仕様でもありますので、この構造システムは、仕上材が何であれほぼ変わりません。そういう意味では、丁度複合的に見える状態の写真です。所々開いているところは、トップライトです。
2006年10月05日
外壁下地合板

2階の内部から見た状態です。柱の外側に構造用合板(厚みは、7.5、9、12?とありここでは、9?)を貼っています。合板は、主に外部に使用しますが、低ホルムアルデヒドになっており、内部にも使用することはできます。今回は、小屋裏同様この状態が仕上となるため、構造用合板といえども人体に影響が少なくなるよう考慮します。合板は、水平方向は柱から柱や間柱まで掛かるようにし、上下は梁から梁に掛かるようにします。そうでないと強度は、発揮できません。釘を打ち込むピッチも150mm以下。釘の長さも厚みに応じたものを使用。ただ、べたべた貼っているというわけではありませんよ。
小屋裏

この住宅の外観上の特徴でもある屋根の内部です。屋根の勾配はきつく、細長い建物なのでとんがり帽子のようになります。屋根は、柱と同じ太さの材木を三角形に組んで屋根に掛かる荷重を受けています。各々の材木の振れを棟木や構造用合板で止めます。この空間は、完成してもそのままで、小屋裏だけでなく建物全体が構造躯体のままの仕上となります。
上棟

上棟?実は、上棟してから数日たっています。雨が続き、思うように進まず、そのやるせなさを写真にしました。いつものように近隣に迷惑の掛からないよう、ネットやシートを張っているため、しばらくはその外観はわかりません。台風がくればこのネットをたたんだり、点検したり、養生はしたもののかえって気を使うことも多々あります。でも、やらなければなりません。以上、本日の愚痴でした。
2006年09月28日
金物付け

土台が据え終わると本体の木材を搬入します。基本的に当社では、プレカットといって工場で加工して持ってくるという事をせず、昔ながらの手加工としています。コストや工程を考えるとプレカットのほうが得だったりもしますが、やはり現場で大工さんが墨付けをして加工していく姿を残したいものです。そうすれば大工さんも現場や建物のことが頭に入るし愛着も湧きます。お客さんもいきなり出来上がった材料が搬入されるより、大工さんが加工しているところを見られたほうが良いと思います。金物付けというタイトルなのに違う内容でいっぱいになってしまいました。金物付けについては、過去のブログや他のページに載せてあります(いい加減)。
2006年09月23日
土台敷き

基礎工事が完了し、次に木造工事に入ります。まず、肝心な土台が先行します。土台を現場へ搬入し、基礎の据え付けるわけですが、ただ、据え付けるだけでなくレベルを見て水平に設置されているかどうかを確認します。基礎も多少は高さに違いが出ます。それを調整して水平にします。そうしないと、立ち上がっていくものが斜めになったり、上にいって床が水平で無かったりとまた直さなくてはならないので苦労します。だから重要な作業となります。
2006年09月14日
墨付け

基礎工事を進める一方、大工さんは、墨付けをします。材木に墨で接合する位置とか、柱の立つ場所とか取付の加工の線などいろいろな情報を書き込みます。元来は、名の通り墨ですが、最近は、ボールペンを使うこともあるようでちょっと拍子抜けします。写真は、そうした作業の中、大工さんがわからないところなどを打合せしているところです。それから加工を始めます。当社は、あまり大きな工場を持っていないので、材木屋さんに場所を借りています。
集成材

今回、O邸で使用する材木の品質表示シートです。柱、梁、土台など構造材は、集成材を使用しています。集成材の場合、集成する際に使用する接着剤のホルムアルデヒドの有無。材質、寸法、強度が記されています。集成材は、無垢の材木よりも強度があり、乾燥していること、くるいが少なく寸法がきちっとあっています。金物接合をメインとする当社としては、材木自体の寸法が不正確で、まがりやねじれがあると接合が大変になってしまうため集成材を使います。
2006年08月30日
筋違金物

筋違という柱と柱の間に斜めに入れる材を止める金物です。筋違は、壁の水平方向のゆれを止める材料です。この筋違が多く入れば強い建物ですが、壁ばかりには出来ず当然窓もありますから、全てに筋違は入りません。そこで、筋違を1本ではなく、同じ場所に2本交差していれたり、筋違の太さを大きくしたりして、バランスを保ちます。この金物は、その筋違をより強固に留めるための金物です。この金物も接合状況によっては、種類が変わります。
2006年08月28日
振れ止め2

振れ止めは、棟木だけでなく、垂木の中央にも留めます。垂木は、家によって長さは当然変わりますが、3.6mや4.2mなどかなり長くとばせます。写真で見てもわかるように上からの加重を受けるものですから、縦長の断面になります。そうなるとやはり転んでしまう恐れはありますから、それを防ぐために同じ材で振れ止めをつけます。交互に入れてあるのは、大工さんが遊びで入れているのではなく、そうしないと釘やビスが留められないからです。
振れ止め

ちょっとピンぼけですみません。中央の太い材が棟木です。屋根の頂点に当るところで、屋根垂木を受けています。垂木は、ちゃんと棟木にかぎこんで釘などで留めてはいますが、台風のような強い風に垂木が動かないよう、垂木同士を構造用合板でつなげています。
2006年08月26日
屋根下地

屋根垂木という部材も掛かり、その上に屋根の下地を貼っていきます。実は、これが直接の下地にはなりません。この上に透湿シートという防湿・防水を兼ねたシートを貼り(土台の部分で見えます)、通気胴縁(使用するのは、厚み25ミリの垂木のようなもの)を打って棟までの通気層を確保し、その上に構造用合板を貼って(これが、屋根の面としての強度を保ちます)、もう一度防止シートを貼って、屋根材を葺きます。今回の屋根材は、金属系のなので雨音が室内に響きにくいように、この下地材は、クッションを兼ねて少しやわらかめの材料を使用しています。
2006年08月25日
屋根垂木

屋根材を支える垂木を取り付けた状態です。垂木のかかるところが長かったり、重量の掛かるところによって、その材の太さや大きさが変わります。2×10材という厚い38ミリ、巾240ミリの輸入材を使用しています。今までは、45から75ぐらいの巾の材料を使っていましたが、垂木も構造材と考えて大きめの材料を使用しています。
建て方完了

雨によって、工事のスタートが遅れましたが、お昼過ぎには写真のようにほぼ完了の状態になりました。今回は、1階が車庫兼用の倉庫、2階が賃貸の部屋と今までとは違う住宅となります。
構造用金物

これは、ビス止めホールダウンという構造用金物です。基礎、土台、柱を固める金物です。強度計算によって、この金物の取り付ける位置や、大きさが変わります。木造の住宅でも近年強度を見直されており、写真のような金物を多く使用するようになりました。これが細かくは、建築のコストにも影響しているのですが、長く家を持たすこと、いざというときの安全性を考えた場合、非常に重要なアイテムです。
接合完了

柱と梁、梁と梁が隙間無く接合されています。金物がついているという状態もわかりにくい仕上になっていると思います。また、この金物を使用するに当っては、できれば、集成材といって、材木を何層か合わせた材料を使うことが条件となります。集成材自体強度が無垢材よりも高いというのもありますが、乾燥していて狂いが少ないというところが一番です。材木がねじれていると金物の接合がうまく出来ません。ほぞなどの在来の伝統的な工法もとても大事ですし、残していかなければならないと思います。ただ、この点については、大工の技術、材木市場の現状など複雑な問題が絡んでくるので、コラムや他のブログで追及していきましょう。
金物打ち

当社の工法は、クレテック(タツミというメーカー)金物を使用することは何度も紹介しました。今回も同じ工法です。写真左側に見られるように柱や梁に強度のある金物を取り付け、それに接合します。抜けないようにピンやボルトを打ち込みます。写真は、ピンを打ち込んでいるところです。いろいろなメーカーが似たような工法を出していますが、金物の形状が違うことを除けばどれも似ています。写真や説明ではわかりにくいので、メーカーのHPやカタログを見ていただけると良いのですが、建てたときに在来の工法と違って、ゆれなどの不安定さが無く、いかにこの工法が丈夫かが体感できます。また、建てるときも早いです。
建て方

土台も敷き終わり、準備も完了し、いよいよ建て方(上棟)です。この日は、朝からいきなり大雨で、これは無理かなという状態でした。レッカー車は、朝早くから来るので、そのときにはすでに現場に入っていました。このまま雨では工事も困難だな、と思っていましたが、1時間ほどでやみました。雨降って地固まるといって、言い訳を考えたりしましたが、雨がやんだことが幸運なのか、降ったことが今後の工事に影響するのか?こればかりは終わってみないとわかりませんね。つまり、誰が雨男なのかということでしょう。
2006年08月23日
土台2

先の土台の続きです。材木にも長さの限度があります。大体4mほどです。そうすると当然ジョイントが出ます。その時に、写真のように構造用金物で接合します。金物で接合することで断面の欠損が少なく土台の、強度を保ち、なおかつ土台同士が外れることがないようにします。また、接合部の両端に見えるように基礎の埋めたアンカーボルトによって土台と基礎を固めます。白いシートがおわかりになると思いますが、これが透湿シートです。土台を敷く時に基礎との間にはさんでおきます。建物が立ちあがればこのシート巻揚げ、屋根まで貼ります。透湿シートの効用については、何度か紹介していますが、これは、また建ち上がった時にしつこく説明します。
基礎気密パッキン

土台を敷きこむ前に、基礎気密パッキンを貼ります。スポンジ状のもので、接着剤が注入されているので一度貼ると取りにくくなります。どんなに綿密に基礎をうまく仕上ても、多少の不陸はあります。土台を敷きこむことで土台と、基礎の間にすき間が出来ないようにこのパッキン(三菱樹脂製)を貼ります。ここでは、1階が倉庫なので、そこまで厳密な精度は必要ないのですが、将来部屋になったりすることも考えて、施工しています。高気密住宅には、よく使用しています。
土台

「土台敷き準備」と同じ場所です。基礎のレベルなどいろいろな点をを確認して土台を据え付けます。基礎から出ているアンカーボルトが入るように穴をあけ、基準線に合わせます。土台の下端が少し色が違うのがわかるかと思いますが、これは、防腐・防蟻剤を塗布した跡です。土台の右端等に見える金物は、タツミというメーカーの構造用金物です。当社では標準的に使用していますが、テックワンという構造用金物を使用しています。合理的かつ強度などが非常に良い金物です。多種多様のメーカーがこのような商品を出しており、全てを比べてはいませんが、一般的に良く使われているようです。
2006年08月22日
土台敷き準備

O邸とほぼ平行して進むような状況なので、工事の状態が似たところがこれからも良く出てくると思いますが、ご了承下さい。T−HOUSEは、基礎工事が終わり、土台を敷くところです。ここで、何度も説明したやり方がまた関係します。写真上のブロック塀に打ち付けてある材がやり方の貫です。ここに建物の基準線があり、それを水糸などを使って基礎の天端に写します。基礎の隅に黒い線が見えますが、これが基準線を写したものです。この線が正確ならば、多少基礎に誤差があっても修正できます。それをもとに土台を敷きます。太く長い棒は、ホールダウンという基礎、土台、柱をつなげる金物用のアンカーボルトです。横の細い棒は、土台と基礎をつなげるアンカーボルトで強度上からその大きさや位置が決まります。
2006年07月27日
材木

材木屋さんに構造材が搬入されました。これから材木屋さんの作業場を借りて墨付や加工を行います。
昔は、現場でやっていたりもしましたし、大きな作業場を持っていれば自分のところで加工しますが、なかなかそうもいきません。そこでプレカットという方法があります。図面に基づき、あらかじめ工場で加工してしまう方法です。これだと上棟まで大工さんの手は掛かりません。ただ、本来大工さんは、木を加工しながらその家を頭に入れていきます。我々もそうです。また、その建物に愛着も持ちます。大工の技術や工法を伝えていくことも考えると、できればプレカットは避けていきたいと思っています。
2006年07月21日
化粧構造材

両側に交差している木は、筋違で構造上非常に重要な部材です。ここは本来壁にしてしまうところですが、光を大きく取り入れて部屋の開放感を出すため、あえて化粧にして見せています。表側は、外から見て違和感が内容に黒く塗装しています。床が絨毯ということもあり、木の素材感が温かみのある空間を演出しています。
2006年04月29日
構造用金物

阪神淡路の震災以来、耐震性が大きく取り上げられるようになりました。それにあわせて建築基準法も木造の強度を上げるためにいろいろな制度を設けました。その中で金物を使って木造の強度をあげる方法もその一つです。この写真は、1階と2階をつなげるホールダウンという金物です。他にもいろいろ金物があって、構造計算によって定められた数値を満たす金物を適正な場所に使用します。
2006年04月19日
門型フレームの組み立て

門型フレームを建てて据え付けた状態です。柱や梁が太くがっちりしているので、見た目にも安心感があります。この太い梁は、天井裏に隠れますが、柱はその形を表した状態にします。この空間が車庫になります。
建前

準備も整い、いよいよ建前(上棟)です。レッカー車を使って1階から順序良く建てていきます。バス通りに面しているため、道路使用許可を取り、ガードマンをつけてやりました。それでも、交通にだいぶご迷惑をおかけしたと思います。都内で工事する宿命でしょうか。敷地も狭く、3階建てのため高い場所に材料をあげたりとしましたが、レッカー車の運転手さんは事故無く作業してくれました。
2006年04月18日
門型フレーム

今回は、今までとは少しだけ工法に違いがあります。1階の道路側を駐車スペースにするため、中に柱を建てることが出来ないので、大きな梁や柱を門型に組み広い空間を作ります。
金物も独特のものを使用します。今回は、一部分のみですが、構造計算をすれば、1階を全てこの工法にして広い空間を作ることも出来ます。
建ち上がった写真もいずれ掲載します。