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 補強と断熱 
 
 日本木造建築のいいところは、解体すれば、いくらでも修復できるところです。
 少し、オーバーな言い方ですが、補強したい、断熱材を入れたい、形状を変えたい、設備を良くしたいなど、コストの許せる範囲では、どうにでもリフォームできるところが、いつもすごいなと思っています。
 ここでも、2階の荷重が重く、1階に関しては、一度も大きな直しをしたことがなかったので、耐震などを考えてリフォームに踏み切りました。
 部屋の中は、すべて撤去。土間にコンクリートを打って、その中の鉄筋を周りの基礎と絡める。
 床の骨組みも太く変え、構造用合板で固めました。壁も窓を少なくして、筋違を設置。
 柱を増やし、2階の床を受ける梁材を補強。やれることはすべてやっている感じです。
 そこで、もう一つ大事なのは、断熱材。古い家屋なので、壁に入っている断熱材も気密と厚みがあまりなく、役割を果たしていないので、新しく交換。2階との間にも断熱材を入れて、熱と音の対策をとりました。 こうして考えると、木造家屋は、いろいろできていいなと思ってしまいます。 投稿者 Toyoshima : 2013年02月21日 08:59 |